神の沈黙

神の沈黙・遠藤周作

神の沈黙

「神様助けてください」とどれだけの人が祈ったのだろう。

神はなぜ人間の苦悩を放置するのか。

神はいないのか
神は無能なのか
神に愛がないのか
神が存在し 全能で 愛がある なら沈黙に何か理由があるのか

「もし、神がいるなら、なぜ、不幸はなくならないのか」
そのような疑問を持ったことがある人は多いのではないでしょうか?
正直でいい人が損をしたり、早死にしたり、
神を信じる宣教師が投獄されて悲惨な死をとげたり、
戦争、飢餓、自殺、犯罪は なくなることはありません。
「神様 助けてください」と祈った人は数知れません。

このような世界を見て思わず「神なんていない」「なんて不公平な神なんだ」と言いたくなるのではないでしょうか。

遠藤周作の「沈黙」で、徳川幕府により、キリシタンの村が焼き払われてしまったのを見た宣教師は

「あなたは何故、すべてを放っておかれたのですか・・・・・・
我々があなたのために作った村でさえ、あなたは焼かれるまま放っておいたのか。
人々が追い払われる時も、あなたは彼らに勇気を与えず、この闇のようにただ黙っておられたのですか。
なぜ。
そのなぜかという理由だけでも教えてください。」
とつぶやいた。

神の沈黙を考える4つの立場