CO2によるCO2を減らそう特集!Nipponの風力発電
駒澤かなともゼミのみなさんはじめまして。
慶應かなともゼミのみなさんお久しぶりです。
社会人1年目の山田剛ことCO2(シーオーツ)です。
この3月にかなともゼミを無事に修了し、現在風力発電の会社で働いています。
名前に似合わずエコなことしてます。
日々新しい風力発電所の候補地を見つけるため、大体週に1回ほど東北に出向き、山の中の道なき道を突き進み、風の吹きそうなところを探しています。
美味しいものが食べられたり、温泉に入れたりと特典がたくさんで楽しい毎日を過ごしています。
今回、日本の風力発電の話を紹介いたします。
地球温暖化対策へ非常に積極的なヨーロッパはじめ、グリーンニューディールを展開するアメリカでは、再生可能エネルギーとしての風力発電がますます注目されています。中国でも、政府の後押しや欧米発電機メーカーの市場参入で加速的に風力発電が導入されています。
まさに、世界では“風力発電ブーム”が起きているんですね。

日本の風力発電の現状はといえば、2010年度までに300万Kワットの風力発電導入という目標を設定してますが、昨年度末の実績は1854基と目標には程遠い状態。なぜ日本で風力発電の導入が思うように進まないのでしょうか。
要因としてはまず地理的条件。国土が狭く風車の設置場所は限定されます。風況の良い沿岸部や高原は国定公園や保安林に指定されていたり、民家に近すぎていたり。逆に沖縄や九州では、風が強すぎて風車がおけないこともあります。日本の風車の殆どはヨーロッパ製のため、台風や雷など日本特有の気候に対応できないケースも少なくないんです。
インフラ面にも普及が進まない大きな要因があります。
それは送電線の容量と電力会社の制限。風力発電でできた電気を大消費地に運ぶには送電線が必要ですが、送電線は無限に電気を運べるわけではありません。水を流しすぎると水道ホースが破れるように、送電線も電気を流す容量の限界があります。地理的条件を克服しても送電線の容量不足で風力発電事業が行えない優良案件サイト候補も実は国内にたくさん眠っているんですよ。
米国では政策として大規模な送電線整備が行われますが、日本では整備はなかなか進まないのが現状。

発電した電気は11円(1kw)を上限に電力会社へ売電しますが、決めた量しか買ってくれません。しかも、毎回入札・抽選で売電相手を決めるため勝ち残らなければ風力発電事業はできないのです。(東京電力は例外だけど)
風力電気は、文字通り「風まかせ」。安定供給が使命である電力会社にとって、発電量が一定でない風力電気は「お荷物」扱いなんです。現在は風車価格の高騰、建築基準法改正による工事費の増加などで、電気を売電しても採算はなかなかとれないのが実情です。そんなわけで、風力発電業界というのは新規参入するには難しい分野になってしまいました。事業者は国内にもっと風力発電施設を増やせるよう頑張っていますが、政策に頼らなればならない点もあるわけです。
最近、太陽光発電の電気の買取制度が始まり、2倍の価格(46円)で電力会社が買い取るようになりました。風力電気の買取制度は今のところありません。
民主党のマニフェストでは、太陽光同様、風力などの他の新エネルギーの電気も固定価格買取り制度を実施するとあるので、事業者立場からすれば、民主党に是非とも頑張ってほしいものです。笑
政策的に太陽光の支援ばかりですが、風力も支援して、国内メーカーの成長や風力発電事業者への規制緩和などからchangeが政治で起きたらなぁという感じです。
YOKOHAMAタイヤのCMを見たことがある人は「あーあれね」とすぐわかると思いますが、風力発電には海の上に風車をたてる洋上風力というものもあります。これはヨーロッパの海で多く見られ、土地の制約なしに大規模なウインドファームを展開することができます。日本では浅瀬の海が少ないことや漁業権の問題等で実用化には至っていませんが、島国である日本にとっては洋上風力はその将来性をかなり期待されています。

新しいことゆえに課題もたくさんありますが、環境への取組みはこれからますます重要で、チャンスも限りなく広がる分野だと思い、いいこと、悪いこと、いろんなことを考えながら日々楽しく社会人してます。
風を受けながらくるくる回る風車の姿は壮大で、とても美しいです。
みなさんも是非、夏の旅行で訪れてみてはいかがでしょうか。
なかでも、北海道の宗谷岬にあるウインドファームはかなりお勧めです!!
是非足を運んでみてください。
ちなみに、駒澤飲みに誘ってもらえるのを今か今かと首をキリンのようにして待っています。
かなともゼミOBのCO2でした。
